水パーマの効果

水パーマの意味

 

水パーマというと、水によってパーマをかける方法のように思われがちですが、決してそういう意味ではありません。水パーマに使用される「モルビドスチーム」はパーマ液ではありませんので、それ自体が髪にパーマをかける働きがあるわけではありません。

 

水パーマをかける場合には、通常のパーマ液も使用しています。そして、実際に髪を固定させているのはパーマ液です。それでは、水パーマの意味はどこにあるのでしょうか?

 

パーマというのは髪の毛の芯の部分、キューティクルに覆われた「コルテックス」という部分にパーマ液が浸透することによって初めて効果がが生まれるのです。そうすることによって、髪をカールさせたり、逆に癖を直してストレートにしていたわけです。

 

実は、髪がキューティクルに覆われた状態では、パーマ液はコルテックスまで浸透することができないのです。そこで従来の方法では髪のキューティクルを開かせるために、別の薬剤を使用しています。

 

この薬剤はキューティクルを開かせる働きだけを持っていて、髪を固定させる働きは持っていません。言い換えると、パーマ液には2種類の薬剤が使用されていて、最初の薬剤で髪のキューティクルを開かせた後、次の薬剤がコルテックスに浸透して髪を固定させるという行程をとっているのです。水パーマのモルビドスチームは、この最初の薬剤の代わりに使用されるのです。